【ボトラー紹介】そもそもボトラーズウイスキーとは?

ウイスキーまめ知識

こんにちは、Migoです。

本日は私が大好きなボトラーさんを紹介するシリーズの第一弾となります。

今回は初回ということで、『そもそもボトラーズウイスキーとは何か?』という点を、私なりの考えも加味しながらまとめてみたいと思います。

”ボトラーズウイスキー”を語るうえで、”ボトラー”を知らないと先に進みません。”ボトラー”とは、蒸留所やバイヤーから樽を買って瓶詰めして販売する会社を指しています。つまりは、自社ではウイスキーの蒸留していないが、さまざまな蒸留所のウイスキーの樽を選定して、瓶詰めして販売する会社とも言えると思います。

”ボトラーズウイスキー”は上述したボトラーがリリースするウイスキーであり、略して”ボトラーズ”なんて呼ばれています。対義語としては、蒸留所が直接リリースする”オフィシャルボトル(オフィシャル)”があります。

私が保有しているボトルも約7割くらいはボトラーズウイスキーで、ボトラーズの魅力はたくさんあると思いますが、一番の魅力はさまざまな蒸留所のさまざまなラインナップのウイスキーを飲めることかなと思います。

実は日本にもボトラーは存在していていて、ドラムラッドさんやビハインドザカスクさんは私も個人的に応援している日本発祥のボトラーさんです。どらちのボトラーさんもはっきりとしたポリシーや世界観があって、その魅力に引き込まれました。ドラムラッドさんやビハインドザカスクさんは順次このブログでもご紹介していきます。ぜひホームページもご覧いただければと思います。

例えば私が大好きなグレンエルギンは、オフィシャルボトルを飲んでその魅力に取り憑かれたわけですが、オフィシャルを飲むに従い「カスクストレングスのグレンエルギンが飲んでみたい!」「シングルカスクのグレンエルギンが飲んでみたい!」「シェリー樽をバチバチに感じられるグレンエルギンが飲んでみたい!」などなどの欲求が生まれます。

グレンエルギンの蒸留所は1つですが、とんでもないバリエーションのグレンエルギンのボトルがこの世には存在しています。その多くを提供しているのがボトラーと呼ばれる集団(会社)なわけです。

最近私がどハマりしていたグレンエルギン2009も”シグナトリー・ヴィンテージ社”というボトラーからリリースされているボトルになります。

人気のある蒸留所のアードベッグやグレンアラヒーなどはオフィシャルボトルのラインナップが多いので、オフィシャルボトルだけで楽しめるとは思いますが、グレンエルギンは極端にオフィシャルボトルのラインナップが少ないので、必然的にボトラーズが増えたという背景もあります。

少し複雑にはなってきますが”プライベートボトル”という用語も知っておくと、よりウイスキーの世界が面白くなると思います。PBとも略されたりもします。

以下のボトルは、お酒の世界で超有名店である信濃屋さんのプライベートボトルのグレンエルギン2008です。

信濃屋さんのプライベートボトルではあるのですが、ラベル上部にはシグナトリー・ビンテージ社のロゴがあることに気がつきますでしょうか?なぜ信濃屋さんのプライベートボトルなのにシグナトリー社のロゴがあるのか?答えはこういう整理になろうかと思います(少し事実と違うところもあるかもしれませんが取引の全貌は公開されないので…)。

①ボトラーであるシグナトリー社がグレンエルギン蒸留所の樽を購入 → ②信濃屋さんがシグナトリー社から樽ごと購入しシグナトリー社が瓶詰め → ③信濃屋さんがすべてのボトルを販売 → ④Migoが信濃屋目黒店で計4本買う

ここでポイントなのは、こういうボトルは良質なボトルである可能性が高まっているということです。つまりは、超有名ボトラーが買い付けた樽を超有名酒店の信濃屋さんが吟味したうえで販売しているわけです。プロの目利きが二重に効いたボトルが買えるのであれば、そりゃうまいっしょ!という感じです。

ちなみにこのグレンエルギンは、アウトターン(瓶詰本数)が682本あったのですが、あっという間に完売しました。これもグレンエルギンのブランド力だけではなく、シグナトリー社と信濃屋さんの強力なブランド力がなせる技なのかなと思いました。

プライベートボトルは酒屋さんだけではなく、BARからもリリースされます。以下はこれからも当ブログにちょこちょこと登場してくるであろう名古屋・栄の名店”ルビンスベースさん”のプライベートボトルになります。

こちらは台湾の有名ボトラーであるウイスキーファインドさんと著名なBARであるルビンズベースさんの二重の目利きが利いているボトルだけあって、とても美味しいハイランドパークでした。

ボトラーズウイスキーは敷居が高いと思われるかもしれませんが、いろんなウイスキーに出会いたい場合はボトラーズに手を出すことは必須かなと思っています。

いきなりボトラーズウイスキーを選ぶことに敷居の高さを感じる場合は、有名な酒屋さんやお世話になっているBARのプライベートボトルからボトラーズの世界に入るのも良いのかもしれません。

どんどん一緒にウイスキーの沼にハマっていきましょう!

今回もお付き合いいただきありがとうございました。それでは!

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